2017/12/05 11:15

 

 「自分の手で形づくる楽しみを、もっと自由に、ひらめきや発見に満ちた体験にできないだろうか」。
そんな現代美術家の発想をもとに「Jino(ジーノ)」 は誕生しました。ジーノは、子どもから大人まで一生楽しむことができるクリエイティブガジェットです。

 

 2017年グッドデザイン賞受賞

特許出願中:特願2017-115475号

 

 

3つの特徴 

「積み木」のように積み重ねたり、「ブロック玩具」のようにはめ込んだり、「立体パズル」のように思考を巡らせたり。ジーノには3つのアイテムの特長が備わっています。

  

1つの形が知を育む

 ジーノのピースは1:2:3の比率からなる「J」の形が特徴。多くの積み木やブロック玩具とは異なるアシンメトリーな形は、重ね方やはめ込み方に知恵の輪のような工夫や試行錯誤を必要とします。触れているうちに自然と空間認識能力や想像力が刺激され、思いもよらなかった組み合わせの発見とともに、数学的能力や芸術的感性が育まれます。

 

子どもから大人まで

自由に積んだり並べたり、パズルのように組み立てたり。難易度の異なる遊び方ができるので、対象年齢は幼い子どもから高齢者まで。組み立てた”作品”はオブジェのように飾って楽しむことも。暮らしに溶け込み、世代を問わず親しみやすいよう、木の風合いをいかしたペールトーンカラーで仕上げています。

 

安全な材料

天然ブナ材を使用。万が一子どもが口に入れてしまうことも考え、塗料には国産オイル自然塗料「LOHAS OIL」を、接着材にはまな板や木製食器などにも使用される安全な国産接着材を使用しています。 

 

桶づくりの技

環境によって変形する木の性質を見越しつつ、ピタっとはめ込む心地よさを目指して、ジーノは0.1mm単位で設計されています。木工の常識では理不尽とも言える設計に唯一応えてくださったのが、奈良の桶づくりの技を受け継ぐ「ダイワ産業」のみなさん。職人技だけに頼らず積極的にオリジナルの木工機械を開発し、仕入れた木材も再度乾燥させる手間をかけるなど、さまざまな工夫やチャレンジで精緻な製品を生み出しつづけている会社です。ピース同士を組み合わせるための隙間を極限まで小さく設計しているので、湿度などで木がわずかに変形するとピースがはめ込みにくくなる場合がありますが、それも精緻な設計と精緻な製造の証としてご理解ください。

 

デザイナー

出田郷  Goh IDETA

現代美術家。光や影、単純な構造物などを用いたシンプルな仕掛けで、知覚や身体に直接訴えかけ、鑑賞者が参加することで成立する作品を主に制作。東京都現代美術館など国内の美術館や、イギリス、オランダなど海外での展示も多数。幾何学的なアプローチが多く、その作品づくりの発想をもとにジーノを考案。

 

 

Jino 公式サイト 

http://www.jino-toy.com